23 Apr 2017
この春(2017/03/28)、
キリンビールから新しい【グランドキリン/GRAND KIRIN】シリーズが出ました。
今回はこの3本を一気に飲み比べしてみました。
その3本は、
【グランドキリン IPA(インディア・ペールエール)】
【グランドキリン JPL(ジャパン・ペールラガー)】
【グランドキリン ひこうき雲と私】
の3種です。
リニューアル前の【グランドキリン/GRAND KIRIN】のレビューは、
こちらを参照してください。⬇⬇
それでは、
新シリーズを見ていきましょう。
最初の1本は、
【グランドキリン JPL(ジャパン・ペールラガー)】
この【JPL/ジャパンペールラガー】の特徴は、
ラベルにある通り「国産麦芽、国産ホップ使用」の
日本を前面に押した作りです。
何が国産なの!?
と、思い、公式サイトを覗いてみると、
国内で栽培した大麦を自社で丁寧に製麦した「国産麦芽」を使用することで、豊かな味わいと余韻を楽しめます。ホップの個性を最大限に引き出す「ディップホップ」製法において、従来の「ヘルスブルッカーホップ」と希少な「ネルソンソーヴィンホップ」に加え、ひと手間かけた国産ホップ「IBUKI」(いぶき)を一部使用することで、フローラルな香りを引き出した、日本の感性が注ぎ込まれたJPL(ジャパン・ペールラガー)です。
キリンビール公式サイトから
とのこと。
どうやら、麦芽は国産で、
ホップは一部のみ国産を使っているらしい。
でも、ここで、
私は疑問に思ったことがある。
ペール(エール)ビールは、
ラガービールとは違うのでは?
と、言う事である。
エールは上面発酵、
ラガーは下面発酵。
このふたつの共存は、出来るのだろうか??
キリンビールの言う「ペールラガー」って、なんのことなの???
公式サイト見てもよく分からないので、気にせず進むことにします。
では、飲んでみましょうか。
(陶器のビールグラスに注いで飲んだので画像はありません)
グラスから口中へビールを流し込むと、
その瞬間、
ペールビールらしい芳ばしくも甘い香りが広がります。
そして、
間髪入れずに押し寄せるのは、
ラガービールらしい苦味です。
そのまま喉の奥へと飲み込むと、
ラガー独特のキレと苦味が「和」を感じさせます。
その昔、
はじめて飲んだ、
あの麒麟ラガービールの余韻を彷彿とさせるような後味。
現代のラガービールには、無い、苦味。
一見、
香りが際立つペールビールと
苦味のラガー製法は相性が良くないと思ってしまうのだが、
こうやって飲んでみると、
これはこれで「あり」ですね。
ボイルした後に鉄板で焼いたソーセージを合わせましたが、
これがまたビールの苦味とマッチして美味しかったです。
アルコール度数も6%と高めで、
最近の若者はチューハイやカクテルばっかりで骨がない、
と、お嘆きのオジサマたちにも受け入れられるペールラガービールだと思います。
KIRINクラシックラガーを飲み飽きた人におすすめなラガービールだと思いました。
では、2本目は、
【グランドキリン IPA(インディア・ペールエール)】
このビールの特徴は、「希少ホップ使用」らしいです。
ひと手間かけた希少ホップを漬け込むことで柑橘の爽やかさと甘いフルーツの香り、上質な苦みを引き出したIPA(インディア・ペールエール)です。
キリンビール公式サイトから
どうやら、フルーティーさが売りのようです。
では、飲んでみましょう。
ヒールを陶器製のグラスに注ぎ口に近づけると、
ホップの軽やかな香りが鼻を包み込んでくれます。
そして、
ビールの液体を口に含むと、
ペールエールの甘みが広がります。
喉の奥へ流し込んだ後には、
しっかりとしたビールの苦味を感じます。
しかしこの苦味は上品な苦味であって、
気になる苦味とは、ちょっと違います。
ハマチの刺し身と合わせたのですが、
ハマチの脂をフルーティーな香りで包み込み、
そして、飲み込んだ後の苦味が、
魚臭さを感じさせない役割を果たしてくれました。
意外にも、脂ののったお魚にも合うんですね。
では、最後に、
【グランドキリン ひこうき雲と私】
このビールの特徴は、
なんと言っても、このラベル。
ビールらしからぬデザインとネーミングで、
初めて店頭で見た時にカクテルと勘違いしてしまいました。
見てよ、これ。
どう見ても、ビールじゃないよね!?
だって、他の2本の「GRAND KIRIN」の文字は大きくて目立ってるのに、
この「ひこうき雲と私」だけ文字が小さいし、
バックが青いのでくっきりしていません。
でも、
店頭で3本置いていましたが、
このパッケージだけが一番目についたので、
残りの2本の存在をあとで気づけた程の存在感がありました。
それにこのネーミングですよ。
「ひこうき雲と私」なんて、
普通はつけないでしょ!?
棚から買い物かごへ入れる時に、
「攻めてるなぁ、KIRIN。」(矢沢永吉風に)
って、思いました。
とにかく、
買ったときから、
私の心を鷲掴みにしていたビールです。
ボトルキャップも他を圧倒しています。
他の2本はアルファベットの「G」なのに、
こいつだけは「ひらがなと漢字」です。
さらにその下には、
『にごっている。澄みきっている。』
の文字、
なんなのこれ!?
ここまで見せつけられてしまったては、
こいつは最後に飲むしかないでしょう。
それでは、期待を押さえつつ開栓。
ゆっくりと陶器製のグラスに注ぎます。
シュワーッと言いながら、
グラスの泡がこちらを覗いてきます。
「さあ、飲んでみろよ。」
と言わんばかりの泡の音です。
いざ、テイスティング。
「ゴクゴク」「グビっ」
「ほう、3本のグランドキリンの中では、一番ベール(エール)ビールらしいなぁ。」
が、第一印象。
他の2本とは違い、
後から来るしっかりとした苦味が感じられません。
苦味がないわけではないのですが、
それを気にさせない甘みと香りが印象として残ります。
あくまでも軽やかで、
フルーティーな香りと、
あとに残る甘い後味が心地よいビールです。
この味わいは、
ラベルに描かれた橙色の文字
「CLOUD SAISON」
そのものの様に感じます。
初夏の昼下がりに、
こんなビールがゆっくりと飲めたら最高な気分になるでしょう。
そのくらいのやわらかさを感じました。
取り敢えず、
秋味が出るまでは、
昼に飲むビールは、これで決まりだな。
では、今日はこの辺で。
【結論】
エールビールも好き、ラガービールも飲みたい、そんな人たちへ。
新しいグランドキリンには、
きっとあなたが気に入る1本がある。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。