283/365日の出来ごと

ASKA著【700番 第2巻 | 第3巻】を読んでみた

NET界隈では注目を集めているが、

テレビ等のマスメディアでは、

ほとんど無視されている『700番 第2巻|第3巻』を読んでみた。

この本、

一体、どんな内容の本かというと、

かのCHAGE and ASKAASKA氏が、

2014年、

最初の薬物取締法違反で逮捕され、

懲役3年執行猶予4年の有罪判決後に保釈。

 

その保釈後、

再起を目指す音楽活動をする最中、

ASKA氏の使用していたパソコン(Mac)が、

何者かにハッキングされ、

中に保存していた楽曲が遠隔操作によって、

すべて消去されてしまうという被害にあう。

 

ASKA氏は、

このハッキングや盗聴などの被害は、

2008年くらいから始まっていて、

ほとほと困り果てた挙句に、

警察にサイバー課の人を紹介してほしいと相談したら、

なぜか、麻薬取締の専門部署の刑事が派遣されて来たらしい。

 

そこで、

任意の尿検査を求められ、

自身の尿ではなく「お茶」を提出、

後日、

そのお茶から覚醒剤成分が検出され、

再逮捕となった次第である。

 

ここからのことは、

テレビのワイドショーやニュースでも、

連日報道されていたので、

世間の知るところであると思います。

 

 

で、

この本は、

その再逮捕後から不起訴になった時までの様子を

誤認逮捕されたASKA氏本人が語った内容であります。

 

本の帯に要約が書いてあるのですが、

私は、この帯に書かれた内容は、

どうもしっくりと来ていません。

ASKA氏は、

もっと違う何かを読者に伝えたいのだと感じます。


 

ここから下の内容は、

ネタバレを含むので、

書籍を読むつもりの方は、

その辺りをご考慮の上、閲覧お願い致します。

 


 

私が、

この本を読む切っ掛けとなったのは、

単にCHAGE and ASKAのファンであったからではない。

 

ASKA氏が2014年に逮捕された時、

一緒に逮捕された女性は、

かの「パソナ」の南部靖之代表の元秘書と言われていた。

 

パソナと言えば、

かつての小泉政権時代、

竹中平蔵大臣の強力な後押しで改正された派遣労働法で

濡れ手に粟の利益を得ることが出来るようになった人材派遣会社である。

 

日本での非正規社員が従業員の約30%を占めるようになったのは、

ハッキリ言って、

この労働者派遣法の改正(改悪)にあると言っても過言ではない。

 

そして、

小泉政権後に竹中平蔵氏は、

南部靖之氏が代表を務める「パソナグループ」の

「取締役会長」にちゃっかり就任している。

 

竹中平蔵氏は、

日本振興銀行の木村剛氏との深い関係から、

インサイダー疑惑の目を向けられていたのも周知の事実である。

 

その「竹中平蔵」が取締役会長に就任した

「南部靖之」が代表を務める「パソナ」

元秘書(と言われている)の「女性」が一緒に逮捕された事実から、

私は俄然と、この本の著者である「ASKA」に興味を持ったのである。

 

この逮捕には、

きっと、

政治的な思惑があると、

私の心に訴えかけてきたからであった。

 

これ以上、

本の内容に言及してしまうのも、

あまり良くないと思うので、

私の率直な感想と、

いくつかの疑問点を淡々と述べたいと思う。

 


 

ASKAは、

警察・検察・政府と、

何らかの裏取り引きをしたのではなかろうか?

 

出版社は扶桑社、

イコール=フジテレビ。

マス代表とも呼べるこのフジテレビ系の出版社から、

本を出すことになった理由とは?

フジテレビのマークは「ホルスの目」

 

あれだけ700番をネットで封印しようとした組織が、

もっと簡単なはずの出版に対する妨害をしようとしていないと思われる。

 

なぜか?

 

ASKAが再逮捕された時に、

私自身が予想していた尿検査の状況とまるで一緒の記述。

 

これは、

私の感性が研ぎ澄まされていたのか、

それとも始めから決まっていた台本なのか!?

 

この本を読む前までは、

「ASKAは完全に白」と考えていたが、

本の結末が予想どおりで、

少し呆気ない。

 

あれだけの騒ぎを起こしておきながら、

検察は、あっさりと不起訴。

 

ASKAは物凄く大事な情報を握っていたのだろうか?

 

その情報の処遇と、

ASKAの身柄の取り引きが成立したのだろうか?

 

異様に大きくなった警察組織。

その中でも絶対的な信頼を得ている科捜研。

 

そのふたつの面子を潰されることとなった警察組織が、

何の見返りや利益もなく、ASKAを不起訴にするだろうか?

 

起訴不起訴は、検察が決めるが、

今の検察は、警察組織の言いなり。

 

つまりは、起訴不起訴は、警察の意向が通る。

 

本を読み終わった時に感じた違和感は、

一体なんなのだろうか?

 

きっと【700番】の物語りは、これでは終われない筈だ。

 


 

来月の3月に、

【700番 第1巻】が出るらしいが、

その【第1巻】の中に、

私の疑問に対するヒントが隠されているかもしれない。

 

ASKA氏は、

自身で独自レーベル「DADA」を起ち上げたが、

もし、今後、

ASKAの楽曲が「ポニーキャニオン」から発売されることになるとしたら、

この【700番】は、

CDを販売するための販売促進ツールとはならないか!?

 

それがいけないと言うことはないが、

もし、そうなら、

ASKA氏は、

優れたマーケターと言うことだろう。

 

 

一度は、

世間から見放されたアーティストが、

自分自身の力で、

再び脚光をあびる事に成功すれば、

それはそれで、

とても素晴らしいことになるであろう。

 

 

私もひとりのマーケターとして、

今後のASKA氏をあたたかく見守って行きたいものである。

 

ひとまず、

春までのASKA氏の動向を注視していくつもりである。

 

 

 

 

 

 

 

 

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