283/365日の出来ごと

iPhone6Sの発売日に見る、日本経済の冷え込み加減。

だね。

以前の記事
『新型iPhone、iPhone6S・6SPLUSは売れるのだろうか?』でも
新しいiPhoneのことを取り上げたが、
今年のiPhoneの発売日は、例年と少し違っていた。

去年までであれば、
発売日の一週間も前からappleストアに並ぶ人が出始め、
前日の夜には何百人もの行列が報道されてきたのだが、
今年の場合は、
予約優先の方針転換の為か、
実店舗に並ぶ人が話題になることもなく、
SNS等でも新型iPhone6Sを買ったという自慢話も影を潜めていた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150925-00000029-asahi-bus_all

上の記事を見ると、
今年の行列は、たった30人の少なさらしい。

日本のキャリアは、
「去年よりも3割増し」とか言っているが、
ガジェット好きなYouTuberたちも、
今年のレビューは少々盛り上がりの欠ける内容をUPしているのを見て、
日本人全体的に”iPhone熱”が冷めた感がジワジワと伝わってくる。

なにせ、
3GSから毎年、
秋には新型iPhoneを手にしていた私がそうなのだから、
この状況は、予め予想されていたのではなかろうか?

それもそのはず、
やはり日本経済自体が急速に冷え込んでいるからではなかろうか。

これは消費税が5%から8%に上がったときから感じていたことだが、
一般消費者が先行きを案じて、
自家用車や家電、
旅行や趣味に使う金額を絞ってきているのだろう。

食費なども、
各家庭で外食数を減らした余波で、
外食産業も売上が振るっていないようだ。

景気が良いと言われているのは、
輸出型の製造業など、
円安による為替利益が改善している一部大企業のみが
アベノミクスの恩恵を受けているのだろう。

やはり、
日本で大多数を占める中小企業では、
リーマンショックから、
その景気後退状態は続いているのである。

みんな内心「日本は未だに不景気だ」と
思っているのであろうが、
日々流される偽りの報道にさらされているので、
そう言った不景気のキーワードを
口にするのをためらうのだろう。

 

http://www.jiji.com/jc/graphics?p=ve_eco_companytosan

東京商工リサーチ調べ

上記サイトの記事にもある通り、

金融機関が返済猶予など融資条件の変更に柔軟な対応を続けていることが主な要因。

内需は以前縮小しているが、
借金を増やすことに寄る【倒産の先延ばし】に寄って、
倒産数の減少を演出しているだけである。

眼に見える数値だけを改善し、

実際の経済効果は二の次に回す、

”まやかしのアベノミクス”

の演出である。

こう言った倒産数の減少が、
日本経済の後退が踊り場に入ったと言う、
うたい文句の材料に使われているのである。

 

朝、
何気なくテレビから流れるニュースや、
いつもの習慣のように目をやる新聞記事に、
我々は知らぬ間に毒されているのだろう。

 

我々に知らされるとこもなく、
しかし確実に、
日本経済の病床は広がり続けている。

 

自分の命を蝕む不治の病を
知らされた方がいいのか、
それとも告知されない方が良いのか、
この問題は、
そんな問題に似ているような気がしている。

 

あなたは

癌を告知されたいですか?

それとも

知らされずに病に伏したいですか?

 

その選択は、どちらが正しいのだろうか・・・。

 

 

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