283/365日の出来ごと

【エスカル/ピノ・ノワール2014】を飲んでみた

安うまワインシリーズのちょっと上級番、

エスカル/ピノ・ノワール2014 [ ESCALE / PINOT NOIR 2014 ]

を飲んでみた。

 

購入価格は、¥880円。

 

私は近所のスーパーで見かけたので、

そこで買ったのだが、

どうやらAEONでも売っているらしい。

 

AEONでは、¥800くらいで安く買えるとのこと。

 

エチケットにもある通り、

このワインのブドウ品種は『ピノ・ノワール』。

私の一番好きな品種である。

 

安うまワインとなれば、

そもそものブドウの生産量が必要だし、

瓶詰め後の輸送や、店頭での管理に気を遣っていられない為、

比較的に生産量が確保出来て、

熱にもそこそこ強いカベルネ・ソーヴィニヨン系の

ブドウが多く使われたりするのだが、

このワインは、ピノ・ノワールだけを使った本格的なピノワインだ。

 

このブドウ品種「ピノ・ノワール」、

世界一有名で、

世界一高い赤ワイン、

【ロマネ・コンティ/Romanée Conti】で使われているブドウだ。

 

まあ、こんなこと、

ワイン好きな人にしてみれば、

言われなくとも分かっている事だと思うが、

年の為、記しておく。

 

「じゃあ、このワインを飲むと、ロマネ・コンティの味わいを感じられるのか!?」

と、聞かれれば、

「いや、全く感じられない。」

と、答えるだろう。

 

だって、

価格差にしたら、

1000倍くらいあるんだよ。

 

このエスカルを1000回飲むのを我慢して、

ロマコンを1回飲めるかどうかと言った具合なので、

私だったら、

このエスカル/ピノ・ノワールを

いつもの食卓でグピグピ呑みたいと思います。

 

で、

味わいはと、言うと、

 

フランスのピノで、

この価格帯の物は、

大抵、飲めません。

 

しかしながら、

この「エスカル/ピノ・ノワール」は、

意外にも美味しく飲めるピノワインでした。

 

先程も言った通り、

船で輸送されてくる間のコンテナの熱と、

お店で陳列されている間の劣悪環境内では、

か弱いピノ・ノワールは耐えられないのでしょうね。

 

熱だれして酸っぱいか、

シャビシャビのブドウジュースみたいで、

美味しく飲めない物がほとんどですが、

この”ESCALE”は飲めました。

 

 

スーパーの棚で見かけたときは、

値段と正面のエチケットしか確認しなかったのですが、

裏のエチケットを見ると、

しっかりと【Reefer 定温コンテナ輸送】と書かれているではありませんか!!

IMG_0862

【Reefer 定温コンテナ輸送】とは、

簡単に言うと、

余り暑くならない輸送用コンテナのことです。

 

でも、

ていおんは、「低温」ではなく、「定温」ですからね。

 

なので、

日本に入ってくる段階では問題が少ないと言うとこですね。

 

更に裏書きを読み進めると、

「原産地:フランス/ラングドック地方」とあります。

 

通常ピノと言うと、

フランスのブルゴーニュ地方を連想してしまいますが、

このエスカルは、ラングドッグ。

 

どちらかと言えば、ボルドーに近い地域です。

南仏の真ん中当たりです。

ラングドック地方

Wikipediaで行くと、

以下のリンクからどうぞ。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%89%E3%83%83%E3%82%AF%EF%BC%9D%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%A8%E3%83%B3%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E5%9C%8F

 

通常この当たりで作られるワインは、

味が濃くて、少しスパイシーな赤ワインが作られるのですが、

敢えてこの地にピノ・ノワールを植えているところが面白いと思います。

 

だから、味わい的にも、

フランスのピノと言うよりは、

ニューワールド(フランス以外のワイン新興国)のピノに近い味わいです。

 

ですので、

合わせる料理の方も、

甘めの醤油味でも全然いけちゃいます。

 

チキンの照焼なんかでもOKですし、

プルコギのような焼き肉味でも行けると思います。

 

トマトベースのパスタやPIZZAなんかもOKですね。

 

でも、

魚介系は避けた方がいいと思いました。

 

烏賊とか海老なんかの後味とは、

渋みがバッティングしちゃうので、

止めた方が無難です。

 

栓は人工コルクです。

コルク周りを覆っている金色の物は、

ちゃんとしたアルミ製なので、

それなりの気分を味わえます。

 

上から見なければ、

人工コルクとは判別できないので、

急な来客があった場合でも、

それなりの雰囲気で抜栓出来るのではないでしょうか?

 

添加物として、

保存料のソルビン酸が入っていますけど、

飲んでも気にならないレベルでした。

 

逆の言い方をすれば、

管理が杜撰なスーパーで陳列されていても、

この保存料のお陰で、

さほど品質が落ちないのでは?と、

思うくらいの好印象でした。

 

抜栓後、

丸一日後にも飲んでみましたが、

それほど品質低下は感じなかったのですが、

翌日の再抜栓後、

1時間くらい経つと少し酸味がきつくなり、

果実味も下がる傾向にあったので、

2日目は早めに飲みきった方がいいと思いました。

 

多分、3日目は飲めないと思います。

 

 

それにしても、

この価格でフランスのピノが飲めるなら、

十分に納得のいく1本だと思います。

 

この”ESCALE”のエチケットを知らない人になら、

「フランスのピノ・ノワール」と言いつつ、

お客様の前で、ソムリエナイフ片手に抜栓すれば、

それこそ、ちょっとしたお持てなしを感じてくれることと思います。

 

若く知り合って間もないカップルが、

少し贅沢な気分を味わいたい時、

このワインで夕飯を共にすれば、

きっと、

幸せな気分になれるのではないでしょうか・・・。

 

 

それが、たったの800円です。

 

そんな方々に、

おすすめのワインです。

 

 

それと、

このエスカルを検索してみたところ、

面白い動画が見つかりました。

 

ヴィンテージ(生産年)こそ違うものの、

このエスカル/ピノ・ノワールの特徴を良く捉えている動画だと思います。

 

イタリア人(?)のテイスティング動画です。

ブルゴーニュグラスでは無く、

ボルドーグランスで飲んでいるところが気になりましたが、

まあ、良しとしましょう。

 

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